41W61SZKu0L
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 22:44:09.78 ID:UcMrseUd0
タモリ「あなたが普段退治している虫も」

タモリ「もしかしたら、あなたの人生を大いに変えるきっかけになるかもしれませんね」

タモリ「このように、人生にはさまざまな出会いがあります」

タモリ「さて、やはり男女の出会いというものは、働かずにいるよりは」

タモリ「働いている方が多くなるものですが」

タモリ「どうやら、最近はそうとも限らないようです」

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 22:47:52.45 ID:UcMrseUd0
『家事手伝い』



< 家 >

母「ったく毎日ゴロゴロして……」

母「働かないなら働かないで、家のことをちょっとは手伝ったらどうなの!?」

ニート女「ん~……」ゴロゴロ

母「このままじゃ、お嫁にも行けないわよ!」

ニート女「ん~……」ゴロゴロ

母「まったくもう……!」

ニート女「ん~……」ゴロゴロ

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 22:48:56.48 ID:ri9HAx/+0
女ニートきた!

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 22:49:18.88 ID:xclddRbGO
待ってました

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 22:50:52.51 ID:UcMrseUd0
翌日──

母「ねえ、今朝の新聞に載ってたんだけど」

母「最近、若い人の間で婚活パーティーってのが流行ってるらしいじゃない」

母「今度、ウチの近くのホールであるから行ってきなさいよ」

母「お金は出してあげるから」

ニート女「えぇ~……めんどくさ──」

母「…………」ギロッ

ニート女「わ、分かったわよ……。行けばいいんでしょ、行けば!」

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 22:54:23.53 ID:zZ/1K3xhO
なぜか伊藤かな恵の声で再生される

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 22:55:45.45 ID:UcMrseUd0
パーティー当日──

< 会場 >

ニート女(結婚なんかしたくないってのに……)

ニート女(まずは男一人一人と会話するのか……めんどくさ)

イケメン「こんばんは」キラッ

ニート女(あら、ステキな男!)

ニート女「こ、こんばんは!」

イケメン「ボク、燃料関係の仕事をしておりまして」

イケメン「今も事業を拡大しております」

ニート女「すっごぉ~い」

ニート女「私は家事手伝いしてまぁ~す」

ニート女(なぁんてね、家事なんかしちゃいないけど)

135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 22:59:40.72 ID:UcMrseUd0
男「はじめまして」

ニート女「はじめまして」

男「今日はいい天気ですね」

男「今日がいい転機になればいいな、なんちゃって」

ニート女「は、はぁ……?」

ニート女(まぁいいや、気にしない気にしない)

ニート女「え、えぇ~と私、今は実家で家事手伝いしてます」

男「ぼく、公務員やってます。得点は入りませんけどね」

ニート女「へ?」

男「そりゃホームインだろ! なんちゃって」

ニート女(なんなのこの人……)

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:01:55.89 ID:lzxx2UnN0
ニート女:貫地谷しほり

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:03:34.39 ID:UcMrseUd0
最終的に、参加した男女は互いに感触のよかった異性を選ぶことになる。

ニート女(今日印象に残ったのは──)

ニート女(イケメンさんと男さんね)

ニート女(イケメンさんは、なんかもう全てにおいて完璧だったし)

ニート女(男さんはダジャレのセンスは壊滅的だけど、いい人ではあったわね)

ニート女(う~ん……どうしよ)

結局、ニート女はイケメンを指名し、みごと交際することになった。

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:05:21.63 ID:sE+94hkO0
おもしろい

続けろください

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:06:42.90 ID:BH0aQe/L0
主演 

男 ホリエモン

イケメン  グンソク

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:08:21.82 ID:5NCJYTfH0
雰囲気が本家そっくりだな 

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:10:31.09 ID:UcMrseUd0
< 家 >

ニート女「ねえお母さん、料理を教えて!」

母「どうしたのよ、急に」

ニート女「デートで今度手料理をごちそうするなんていっちゃって……」

母「見栄張るからそうなるのよ」

ニート女「お願い! 他にも色々手伝いするから!」

母(このめんどくさがりが、こんなこというなんて)

母(やっぱりあのパーティー参加させてよかったわねえ)

母(女は恋をすると、変わるからね)

ジュウウウ…… ボワァッ!

ニート女「うわっちちち! あっぶない!」

母「ちょっと! 料理を勉強するのはいいけど、気をつけなさいよ!」

母「空気が乾燥してるからか、最近多いらしいから」

ニート女「アハハ……恋は燃えるってね」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:13:54.96 ID:UcMrseUd0
しかし、デート中──

< 街 >

イケメン「このレストランで食事でもしようか」

ニート女「ええ」

ニート女「…………」

ニート女(なにか視線を感じる……)

ニート女「!」

ニート女(あ、あんなところに!? なんでいるのよ!?)

イケメンとニート女を監視するように、男がたたずんでいた。

男「…………」

151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:16:36.66 ID:UcMrseUd0
イケメン「ん、どうしたんだい?」

ニート女(イケメンさんは気づいてない……)

ニート女(なら、この雰囲気を壊したくないし……黙っておこう)

ニート女「いいえ、なんでもないわ」

ニート女「早くお店に入りましょ!」

イケメン「うん」

ニート女(ただの偶然かもしれないしね)

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:19:13.63 ID:ePupd3Rm0
おい明日二外のテストなんだぞどうしてくれる

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:22:41.23 ID:UcMrseUd0
無事、デートは終わった。

イケメン「今日は楽しかったよ」

ニート女「ええ、私も」

イケメン「よかったら送ってくよ」

ニート女「いえ、まだそんなに遅くもないし」

イケメン「そうかい」

イケメン「ところで、この間作ってくれた手料理、おいしかったよ」

イケメン「また食べたいな」

ニート女「…………」ポッ

イケメン「それじゃまた」ザッ

ニート女(イケメンさんって……エリートだし、私にはもったいないくらいステキ)

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:28:34.57 ID:UcMrseUd0
ニート女「……さてと」

ニート女「さっきからずっとついてきてるけど、なんの用?」

ニート女「どうして私だけに気づかれるようにしてたの?」

男「…………」ザッ

男「悪いことはいわない、アイツはやめときな」

男「アイスの食べすぎもやめときな、なんちゃって」

ニート女「……どうして? イケメンさんってなにかあるの?」

男「確証は持てないんだが……やめといた方がいい」

ニート女「なによそれ、そんなんでやめるわけないでしょ」

ニート女「しかもアイツとアイスってムリヤリだし、バッカじゃないの!?」

ニート女「さよなら」スッ

男「あっ……」

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:31:04.10 ID:WJOABc9i0
どうなるんだ

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:32:59.13 ID:M1ji8THj0
本気で世にも奇妙の話見てるみたいだな

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:34:45.49 ID:UcMrseUd0
ニート女はイケメンとのデートを繰り返した。

母親との、いわゆる女性らしさの特訓もあり、イケメンの反応も上々であった。

ニート女「──今日もありがと。楽しかったわ」

イケメン「こちらこそ」

イケメン「ところでさ……これから俺の家に来ない?」

イケメン「君には、ボクのことをもっと知ってもらいたいんだ」

ニート女「…………!」ドキッ

ニート女(つ、ついに……この時が……!)

ニート女「ええ、もちろん!」ギラッ

ニート女(しまった……つい目を輝かせちゃった)

169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:39:36.56 ID:UcMrseUd0
イケメンはニート女をある建物まで連れてきた。

ニート女「ね、ねえ……」

ニート女「なんか家っていうか、倉庫って感じなんだけど……」

イケメン「ここは人通りも少ないし、保管にちょうどいいからね」

ニート女「保管……?」

イケメン「君にもボクの副業……いや本業を手伝って欲しいんだ」

ニート女「え?」

倉庫には十数個の灯油タンクが並んでいた。

イケメン「ボクの本当の仕事はコレ、燃料関係」

イケメン「灯油でボヤを起こして、人が混乱してるスキに金品をいただく!」

イケメン「どうだい? 最高にイカしてるだろ!?」キラッ

ニート女「は……!?」

170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:41:46.86 ID:CBtyY0cq0
最近多いからってこれのことかよ

171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:44:33.66 ID:UcMrseUd0
イケメン「何度かデートを重ね、君ならボクの素顔を理解してくれると分かった!」

イケメン「さあ、ボクと一緒にファイヤーしよう!」

ニート女(ちょっと待ってよ、なんでよりによってこんな──)

ニート女(おかしいでしょぉぉぉっ!)

ニート女「バッカじゃないの!? そんなのに協力するわけないでしょ!」

ニート女(に、逃げなきゃ!)クルッ

ガチャンッ! ボワァァァッ……!

火炎瓶の炎がニート女の逃げ道をふさぐ。

ニート女「ひぃっ!?」

イケメン「あぁ~……ダメなのかい……残念」

イケメン「ダメなら燃やすしかないなぁ~……」

ニート女「い、いやぁぁぁぁぁっ!」

173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:49:47.22 ID:UcMrseUd0
すると──

男「そこまでだっ!」ダッ

イケメン「!」

ニート女「えっ!?」

イケメン「な、なんだお前は!?」サッ

イケメンが火炎瓶を投げつけようとするが、男の動作の方が速かった。

男「てやあっ!」ガシッ

ブオンッ!

イケメン「ギャッ!?」ドサッ

男「さあ、観念しろ!」

押さえつけられるイケメン。

男「殺人未遂及び火炎瓶処罰法の現行犯で逮捕する!」

ガチャッ……!

176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:55:15.03 ID:UcMrseUd0
駆けつけた応援によって、イケメンは連行された。

男「ふう、危ないところだったね」

ニート女「あなた、どうしてここに……」

男「実は俺は刑事で、ずっとアイツを連続放火犯として目をつけていたんだ」

男「あのパーティーにいたのも、実はそのためさ」

男「しかし、表向きには大手石油会社のエリートで、後ろ暗いところが全くない男だし」

男「なかなか尻尾を出さないから、捕まえることができなかった」

男「だが、どうやら奴は君に本当に心を許したようで」

男「ようやく、こうやって捕まえることができた」

男「ハッキリ助言しておけば、君をこんな目にあわさずに済んだかもしれないのに」

男「オトリにするような形になってしまって、本当にすまない」

ニート女「いえこちらこそ……ごめんなさい。助けてくれて、ありがとう」

177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:55:17.18 ID:DV2m1VFC0
刑事だったのかよw

178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:56:28.23 ID:XYcu14raO
やるじゃん

182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/11(月) 23:59:30.88 ID:UcMrseUd0
男「……ところで、実はあのパーティーの日、俺も君を指名してたんだ」

男「どうだろ……? 今度、一緒に食事でも」

ニート女「いいの? 私、あんなひどいこといったのに」

男「こっちだって刑事のくせにストーカーまがいのことしたんだ、お互い様さ」

ニート女「……だったら、私の手料理ごちそうしてあげる!」

男「おお、それはありがたい!」

男「……それにしても」

ニート女「?」

男「家事手伝いなだけに、火事手伝いにならなくてホントよかったね!」

男「な~んちゃって!」

ニート女「あらら……」ガクッ



                                   ~おわり~

184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 00:00:31.29 ID:1Qt9pqm00
これは寒いギャグ漫画っぽい終わり方だなw

189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 00:03:49.42 ID:AW60fU6J0
確かに本編でも大体下らない話1つはあるもんな

186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 00:02:05.79 ID:JkzVCHQk0
だがそれがいい

190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/12(火) 00:04:05.82 ID:Y2AimiE70
火事手伝いがしたかっただけだろwwwwww

タモリ「世にも奇妙なニートの物語」part4
あす0:00公開予定

引用元: タモリ「世にも奇妙なニートの物語」


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